※2021年5月
湧水は良いぞ。どうも雨鱒です。
こんこんと湧く湧水や伏流水を見ると嬉しくなったり、美しい湧水河川をみると歓喜のあまり震えてしまうのはやはり魚人の性ゆえか(?)
さて、季節は梅雨の入口、今回は合同採集です。たなごころ氏と井草の採集マン氏とご一緒しました。共に採集に行ける知人がいるのは嬉しい限りですね……
早く着いて井草氏と合流するにはしばらく時間が空いたので(ごころ氏は魚人と同じ方向の電車です)、まずは採集地とは別の川の源流部、名水とも呼ばれ名高い湧水を見に行くことに。
しかし……
ファッ!?枯れてる!?
どこにも水が見当たりません。
唯一付近で見つけた水たまりには水ではなくボウフラがこんこんと湧き、ザリのご遺体が横たわる等非常に残念なことになっておりました。名水どこいった。
地下水位下がっちゃったのかな……魚人の地元にも湧水が完全に枯渇して雨の日にしか水が流れないでかい溝と化した河川があるのです。恐ろしや。
幸いここより下流は湧水や伏流水が豊富。とりあえずこの川は後にして、目標地点の川まで移動することになりました。
着いたのはこちらも湧水が豊富な河川。水面を覗くとミクリがたなびき、きれいな砂地からはどぜうのような何かが出たり入ったりしています。う~ん、これは最高や!
早速ガサってみました。
まず捕れたのはなんとタカハヤ
神奈川県や東京都の一部水系に移入しているのを認知していましたが、まさかこの川にもいるとは……数年間通っていましたが初めて捕りました。
ここは支流ですが本流とは落差工の関係で侵入できないはず、となると考えられるのは……
ちなみにこの川にはアブラハヤもたくさんいます。こちらは多分在来。
そしていました、ホトケドジョウ
今回の本命です。
湧水の多いこの河川では昔から個体数が多く、水質悪化や度重なる河川改修を超えて健気に生き残っている本種。しかし最近はとある国内外来種の侵入によって個体群が脅かされているとか……その話はまた後ほど。
単に時期が悪かったのか、個体数が減っているのか。どちらかはわかりませんが今回はこの幼魚二個体しか取れませんでした。時期の問題だと信じたい。
そうこうしているうちに井草氏から連絡が。近くまで来たようなので合流しに向かいます。その道中……
魚人: あっ、何だあれ。アオダイショウが泳いどる。大きいですねぇ〜
ごころ氏: えっ本当だ。大きいですねぇ〜。
捕りましょうか?
魚人: !?
言うが早いか、たなごころ氏は川へザブン。流れるような手さばきでアオダイショウを捕獲してしまいました。毎度のことながら彼の行動力は凄まじい。そういえば数年前の初顔合わせ採集の時にも濁った川に躊躇なく突入してたな……
そんなこんなで捕れたアオダイショウがこちら。
うーむでかい。身体が冷えていたのかこの子はとても大人しく、掴んで持ち上げても手の中に収まっておりました。
ちなみに、たなごころ氏は大きな獲物を無事ゲットしたことで一躍ヒーローに。周辺の川ガキ子供たちや子ども会の引率のお兄様お姉様方から色々質問されてました。カッコいいね!
後編へ続く……